月の庭で見た夢を

ニコッとタウンでひとりごと。

2020-01-01から1年間の記事一覧

今年殺した全てに乾杯

天使と悪魔のナイトパーティー 生きることは何かを殺すこと。 血肉にすべく食する他の生物はもちろんのこと。刻一刻と消費する時間。生きる毎に減っていく夢や希望。時には絶望。タスクとしてのしかかるノルマの数字。 何かを殺すという対価を払って何かを得…

雨粒の街角で

雨降る街を彩る紫陽花 雨の日は好き。しとしと降る雨は心を静かに落ち着けてくれる。激しい雨は要らなくなった情念を洗い流してくれるようで心地よい。雨が降る梅雨も好き。だから「鬱陶しい季節」と言われるとムッとくる。誰もが鬱陶しいと思っているように…

書店で過ごしたあの頃のこと

インクの香りと過去への扉 引っ越しが多い私にとって,増殖し続け場所を占拠し運ぶのが大変な本というものは困った荷物だ。だから、Amazonで初代Kindleが発売された頃から買うのは電子書籍ばかり。本屋さんへ行くこともなくなった。 けれど,昔は一人で本屋…

異世界からの便り

(2020-01-17) 年始が訪れる度に、記憶の彼方に沈む遙かな時代から葉書が届く。いつの日か確かに存在していた風景の中で、確かに生きていた私と彼、彼女。相互を繋いだ友情。 年賀状は過去に生きた自分の証なのだ。受け取っているのは今の私ではなく過去か…