赤い林檎と青い鳥
もしもここが童話の世界なら、
赤いリンゴを一口食べてみようと思う。
王子様が迎えに来てくれるまで眠れるかも知れないし、
もしかしたら誰よりも賢くなれるかもしれない。
もしもここが童話の世界なら、
私は鳥籠を抱え旅しよう。
青い鳥は私の道しるべ。
(2018/12/01)
澄み渡る秋の風
晴れ渡る秋の空に乾いた風が心地よい。
秋深まって今夜はきっと狩猟月が冴え冴えと輝くだろう。
たくさんのいつか過ごした秋を思い出しながら
拾ってきた栗を茹でて食べましょうか。
(2018/11/22)
ジャックオーランタンが風に揺れて
十月って,何故か人生の重要なことを色々終わらせた月。
だから,ジャックオーランタンが風に揺れる頃になるとちょっと寂しい。
でも陽気なカボチャたちを見ているとそんな気持ちも癒やされる。
2018年10月最後の夜を,ランタンの灯火で見送ろう。
(2018/10/31)
左様なら明日へ
全ては一期一会。
この雲も風景も。
今日の星空も。
そして今日の私も。
ね。
(2018/07/12)
時間の狭間に見るものは
つまらない時間の早送りできたら?
できたらいいかも,できない方がいいかも?
改札で切符にチョッキンと入れられたハサミの跡も
どうでもいいような無駄話の冗長な時間も
もしかしたら確かに似ている。
無駄ととらえるか情緒ととらえるか。
行間に意味を見いだすか無駄を見いだすか。
桜の季節は美しくて見事で短い。
だから過去の同じ季節の別な時間を色々思い出し
良かったことも辛かったことも
やっぱり大切な時間だったのだと思ったりする。
(2018/04/12)